10か月で寝返らない赤ちゃんへのレッスンの感想
~感覚と赤ちゃんの好奇心と動きの発達~
10か月の赤ちゃんのお母さんからご相談を頂きました。
病院では麻痺等はないので様子を見ましょうと言われているとのこと。
初めてお会いした時に感じた印象は・・・
目も体全体も気持ちも、あまり動かないな~💦とても緊張している印象でした。

初めての場所、たなかのような「おっさん」を前にして・・・
そりゃ緊張するよね(笑)とも思ったのです。
しかし、おもちゃをこの赤ちゃんの目の前に見せてみると、違う様子が見えます。
おずおずと手をおもちゃへ差し伸ばしたかと思うと、ヒュっと引っ込めてしまうのです。
この時点で、この子の好奇心という「こころの動き」は見えます。
ところが、熊手でおもちゃをつかもうと触れると、すぐに引っ込めてしまいます。
もしくはグーでつんつんとするのです。
指しゃぶりはしないとのことでした。
ここで食の話を聞いてみると離乳食は進んでいて、食具や固形の食べ物は何ともない~でもつかみ食べはしない。
そんな赤ちゃんへのレッスン・・・はどんな内容になったのか?
ここから赤ちゃんとたなかは、「これなら安心な感覚」を探す旅に出ました。
無理なものを繰り返し練習するのではなくて、安心な感覚を探すことに深く注目して。
いろいろとチャレンジしていくと・・・
布(衣服やシーツ)・他人(たなかやお母さんの)の指は受け入れていけることが分かりました。
逆に自分の手(指しゃぶりはまだ)・木のおもちゃやプラスチックのおもちゃは難しく・・・。体全体や足の裏にも、得意な感覚と苦手な感覚があってポンポンとタッピングするのは大丈夫で、ギューッとしたりさすられるのは嫌なようでした。
安心な感覚が分かって、そのなかで遊んでいると・・・
徐々に赤ちゃんの目の動きや好奇心の力が広がっていくのを感じます。

その日のレッスンで、安心な感覚の中であればあおむけでもうつぶせでも、にぎにぎできるようになりました。
4回のレッスンののち、お宅で寝返りをする場面を目撃され、その後スタジオでも確認できました。また自分の指をしゃぶり始めています。
このようなケースは、発達検査のなかでは「寝返りをしない」という事実をみて運動の発達が遅れているという風に見えます。
でも、フェルデンクライス(シェルハブメソッドもそこは同じはず)的な発想で、
「運動・感覚・感情・思考はみんな一緒に成長する」
そうとらえると・・・寝返りだけにとどまらない、彼女の苦手さと変化・成長の可能性が見えてきました。
やっぱり最初が大事なんだとたなかも思うのです。
フェルデンクライス東京スタジオ り:はーとでは
引き続きこういったお子さんのサポートを展開していきたいと思っています。
赤ちゃんの体・発達に関するサポートをしてほしいとお考えのお父さん・お母さんは
まずはこちらのフォームよりご相談ください。

理学療法士 / シェルハブ・メソッド&フェルデンクライス公認指導者
理学療法士として25年、整形外科から小児療育まで幅広い臨床経験を持つ。国内でも数少ない「シェルハブ・メソッド」と「フェルデンクライス・メソッド」の両国際資格を有し、新生児から大人まで、あらゆる世代の「動きの質」を向上させる専門家。
動きの質を向上することで、姿勢改善・痛みなどの軽減・運動の能力の発達・向上をめざす。
2013年より東京・築地の「フェルデンクライス東京スタジオ り:はーと」を拠点に、子どもの発達支援や成人の身体能力向上に従事。また、専門家のための学び舎「赤ちゃん博士たちの学び舎」を主宰し、次世代の育成にも力を注いでいる。
