自律神経失調症と身体の緊張

「自律神経失調症」という診断を受けた方に

薬を飲んだり、休養を取ったりすることも、もちろんとても大事なのですが
それと同じくらいあなたの役に立つことがあります。

それは
「緊張したときに、自分の身体のどこかにやはり緊張が起きている」
ことを知るという事です。
疲労

何だか少し難しいですね。
注意してほしいのは、無理に原因に関わるものを探したり
接近する、逃避するということではないということです。
いったいなぜ自身の身体の緊張を知ることが
自律神経失調症にとって大事なのでしょう?

自律神経は自分では調節できないが
身体を動かす筋肉や呼吸筋は自ら調節できる

自律神経系は交感神経と副交感神経からなります。

この2つの神経は表裏一体の働きをしていて
「闘争と逃避の神経」と「休息の神経」などとも言われます。
とら

共通しているのは「不随意であるということ」です。
つまり、勝手に脳がバランスをとっているのです。
自己をもっとも生存に適した状態に保つために。
つまり内臓のはたらきや、血圧、体温などは
自分では思い通りに調節できません。
それに対して・・・
自分の骨格筋(いわゆる筋肉)は自分の意志で、自由に動かすことが出来ます。
特に興味深いのは
呼吸筋は自律神経系にも調節を受けていますが、自分の意志でも(随意的に)
動かすことが出来るという事です。
寝るねこ
フェルデンクライスでは
運動、感覚、感情、思考は分けられないと捉えますが、そこには
呼吸、表情、姿勢もそれらと不可分であると考えています。
だから自身の身体の緊張状態に気付き、変化することが
自身ではコントロールできない脳の働きを変えることが出来うると言えるのです。

習慣的な緊張状態から解放される

あなたのからだは、いつどこで?緊張していますか。
あくまで自分のからだについて観察します。
ヒトは習慣化していることには気付きにくいのです。
逆に自分を苦しめていると感じる「ものごと」にはフォーカスしません。
それはもちろん自身を苦しめるストレスに接近すれば、自分ではどうしようもなく
交感神経の亢進に伴った身体症状や苦しい精神状態に陥いるためです。
芝生に横になる女性
だから、じっくりとからだへ注意を向けることを試して行きましょう。
しばらくフェルデンクライスを続けていると
「緊張したときに、自分の身体のどこかにやはり緊張が起きている」
ことに気付くことが出来るようになります。
そして、からだや呼吸は自分で調節できるので、
緊張することを止めることができるのです!
そのことは調節できないはずの自律神経系に調和と安定をもたらします。
この可能性は、自律神経失調症にお困りの方にとって、
薬や休息よりも、とても大事なものかもしれませんね。

フェルデンクライスのレッスンは
本当に自身の変化を実感することが出来ます。

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