今回の内容
離乳食を始めてみたものの、全然はかどらない・・・なぜだろう💦
厚生労働省の離乳食開始の基準は おおむね6か月ということになっています。
しかし実際のお子さんをよく見るようにという 注意が書かれており、 実際に全てのお子さんが 6ヶ月に 離乳食を開始できる準備ができているとは限りません。
実際に月齢に合わせて 離乳食を始めてみたものの、 全然上手に食べることがはかどらない・・・そんな風に感じるお母さんも多いのではないでしょうか。
お子さんの体の準備ができていない状態で、 離乳食・・・つまり固形物を口に入れるチャレンジを始めても、うまくいかないことが多いのです。頭から前に突っ込んでしまったり、タイミングが合わずにむせてしまうこともあります。これらは明らかな失敗なのでまだ分かりやすいはずです。
ところが、お子さんが丸呑みで離乳食を食べる形になってしまっていても、一見すると普通に食べているように見えて分かりません。実はこんなとき・・・下あごや・舌、そして 上唇・下唇を固定したり動かして「食べる口の動き」を学習することが難しくなります。
離乳食の一番最初の「口を使って食物を取り込むこと」の学習は、とても重要です。ですので、お子さんが食べる準備ができているかどうかを十分に見極めてあげる必要があります。
離乳食を開始することそのものがまだ早いサイン
・大人がご飯を食べる様子を、興味深そうに見ている感じが見られない。
・口から取り込むことに興味がない、 もしくは他者への気づきがあいまい。
・舌が前に動く
離乳食を口元へ運んだときや、おもちゃで遊んでいるときに、ペロペロと舌が前に出て、 食べ物が口の外に押し出される。
( 吸啜(きゅうてつ)反射、舌提出反射がまだ見られ、舌が前に出るため食物の送り込みが難しい)
・スプーンを顔の前に見せた時に、首が前後にグラグラしてしまう。
・首座りが完全でない、 目を固定すると頭が揺れてしまう。
一般的には首すわりは3カ月~4カ月と言われていますが、見るや食べるといったより機能的に「何かをする」ための首の安定にはさらに時間を要する。
これらの場合には?
■リング上の形をしていない 口に入るおもちゃで遊ぶ。
( ベロを口の外に 出してしゃぶることがない)
■1つのおもちゃでずっと遊んでいたら、 違うおもちゃを提案してあげる。
■うつ伏せでいる時に目の前に鏡を置いてみる。
■両親が食べてる様子を近くで見せてあげる。
■うつ伏せで脇を閉じ、肘で体を支える動きを経験させて上げる。
などが、お子さんにお勧めできる関わりや遊びとなります。
ベビーチェアで離乳食を始めることがまだ早いサイン
・ベビーチェアに座らせると、頭がのけ反ってしまう。
・食物や スプーンへ、 頭が前方に突っ込んでしまう。
・ベビーチェアの足台を足裏でけっている(結果として立っているように見える)
これら 3つの要素の原因は共通しており、 動きの発達としてずり這いが動きの中心、お腹を床から持ち上げることができない状態で見られる。
この場合には?
少なくとも四つ這いのポーズが取れる( お腹を持ち上げることができる)まで、離乳食の開始を待てるなら待ちたいところです。
しかし何らかの事情で離乳食を早く始める必要がある場合には、 お母さんの横抱きで十分に体を支えた状態で、足裏が床につかないようにすると、 体を反らしたり頭がぐらつくことを減らして食べることにチャレンジすることができます。
ハイハイのポーズをとるきっかけとして・・・
少なくともハイハイのポーズ(四つ這い位)でお腹を床から持ち上げることができると体の前後の筋のバランスは取れ始めます。
■すでにずり這いしているお子さんなら10cm程度の段差の上におもちゃを置き、視線と体を上の世界に向かわせるチャレンジを促してください。
■お母さんの膝などを乗り越えてもらう遊びなども同じような効果です。
サインを見極めて次のステップへ向かうために
り:はーとでは、 子どもの将来に口がしっかりと使える・歯並びが崩れないために「お口を育てる」ことの一番最初のサポートをしています。
なぜなら、 まさに人生で初めてお口で食物を取ろうとするその時に、大切な学びが起こるからです。この瞬間を、より良い状態で迎えてもらうために、今回は 離乳食を始めるにはちょっと早い、 そのことを教えてくれるサインについて紹介しました。
今回の内容を見て、心配になった方やサポートを必要に感じている方は、ぜひ一度体験レッスンをご検討ください。