普段赤ちゃんを見ているといろいろな座り方をしていますよね?今回はまずそんな赤ちゃんの「座り方の種類」とそれぞれの特徴について紹介していきます。
今回の内容
まず最初には「支え座位」の時期がある

「腰がすわる」ってなんだろう
一般的に腰座りと言うと、上に書いた両手を使わずに 胴体の力だけで座れるようになった状態のことです。しかし、もっと詳細に話していくと、重力に対して頭と胴体と骨盤がほぼ一直線に支えられるようになってる状態を指します。 前に崩れるのでもなく後ろにひっくり返るのでもなく、 体幹の屈筋と伸筋をバランスよく活動できるようになった状態で、この状態がやがて立った姿勢の際にも重要です。

パッと見は一人で座れていても・・・骨盤や背骨が大きく弧を描くように丸まっている状態では、完全な腰座りとは言い切れません。
丸まることは大事な時期もありますが、 赤ちゃんが伸びる力は「抗重力伸展」という形で、 ここで花開きます。
お座りと股関節の関係
元々股関節は個人差のとても大きな関節です。構造上の成熟は思春期を待つものの、0歳のころからすでに、動きの幅に個性が見られます。
この股関節の持つ個人差が、お子さんが選択する座り方に影響を与えています。自身の身体に合った座り方を選択しているということもできるのです。

お座りの種類と特徴について
長坐位

輪座り(リング座り)あぐら座
両足の裏が向かい合い、両脚が体の前で輪を描く座り方です。「お座り」と聞くと一番イメージされやすい座り方です。じつは支える面はおしりの裏と足部の外側(小指側)と外くるぶしだけ・・・意外と少なく、その分動きやすいので、安定と動きのバランスの取れたお座りです。そのため、このお座りが充実すると両手を機能的に使う活動が一気に花開きます。
一方元々股関節の動きが内向きな赤ちゃん(大人も)はこの姿勢になることが苦手だったりします。また、この姿勢になるにも、この姿勢を止めるにも複雑な身体の動きが必要です。実際輪座りから直接立つことは非常に難しいはずです。
大人が座らせるとこのお座りになる赤ちゃんもいますが・・・この姿勢を変える経験が不足するとここから動けない⇒シャフリングへと向かう要因になります。
横座り
両方の足の裏が同じ方向を向いたお座りです。背骨・体幹は側屈をとり、左右非対称な姿勢になります。このお座りは四つ這いをとれるようになった赤ちゃんが自ら座る際に、「支えのある横座り」として経験することが多いように思います。
そして、あらゆる姿勢(うつ伏せ・各種お座り・立ち上がり)を結ぶつなぎ目の姿勢として、とても重要な働きをしています。
ついに体が歪んでしまうのではと心配するお母さんがいますが、 左右対称な動きと同じぐらい、 左右の体を 非対称に使うということは大事な能力です。 特に歩行の力にとって欠かせません。
正座
これは 分かりやすいですね。 両膝と向こう脛、 足の甲側 で体重を支える座り方です。基本は左右対称で、四つ這い位からお尻をまっすぐ後ろに下げるとこの正座の姿勢になります。
膝で体重を支える 経験になることから、 ここから 膝立ち・ 片膝立ち へと 派生したりします。「膝が出る」なんて心配されることもあったりしますね・・・確かに何十年も続けていると、膝の変形の原因になったりします。しかし少なくとも、乳児期・幼児期に正座が原因で膝の形が崩れている子は見たことがありません。
分かりやすく 左右対称なことが特徴ですが、 逆に 左右非対称が難しい お子さんが取りやすい姿勢でもあります。 お尻をかかとの外側に落として 横座りへ向かえるようになりたいところです。
割り座(女の子座り、Mの字すわり)
正座に近いですが、自分のお尻をかかとの上に乗せず、 両方の客を開いて踵と反対の踵の間の床にお尻がつく形です。
これも四つ這い位からお尻をまっすぐ後ろに落とすという、正座と同じような座り方です。体の柔らかめの赤ちゃん(筋緊張が低い)、 もしくは もともと股関節が内側に可動域が広い場合に取りやすい座り方です。支える面積が広く安定しているというこの姿勢の特徴は、メリットにもデメリットにも作用します。この姿勢を取ってる時には、 体幹をいろんな方向に動かすことが難しく、割り座だけで過ごしていると大きな動きでバランスを取ったり、体幹の機能を養うことが難しくなります。一方を この姿勢の持つ安定感は、体が柔らかめのお子さんにとっては、安定して座ることの助けになります。
良い座り方・悪い座り方ってあるの?
インターネットを見ていると、どれかの姿勢は 良い・どれかの姿勢だとダメといった書き方がよくされていますが・・・ 実際には全ての座り方に特徴や メリット・デメリットがあります。
また、これらの座り方に至るプロセス、 さらに細かな 体の動きも違いなどを考えると 実際には これらよりさらにたくさんの座り方の選択肢があるはずです。。
そのため り:はーとでは、あなたのお子さんの座り方を否定することは決してありません。
たなかの考える本当に必要な座り方の能力とは?
私たち人間に本当に必要な座り方の能力は一体何でしょう?これは大きく2つあります。
1つ目は 「いくつかの座り方を自由に選べること」 2つ目は「姿勢を簡単に変えること」ができることです。
つまり目的に合った姿勢をとれること、その「あいだにある動き」が重要なのです。そもそも姿勢は「動きの一部」なのです。そのためレッスンでは、じっと座ることを目的にはせず、座りに関わる動き方全体のプロセスを成長するように関わります。そして、座ることに関する動きは、それに留まらない、動きの力・質の向上につながります。歩いて・走って、元気に遊ぶために!




良い座り方・悪い座り方ってあるの?