四つ這い(ハイハイ)をしないで立ち始める赤ちゃんが心配なご両親に、将来の成長を助けるためにいま出来ることがあります。

あなたのお子さんの動きの発達で、今持っている力とこれからの可能性を見極めます。

四つ這い(ハイハイ)できることに気がつくお子さんも、歩くことがどんどん上手になるお子さんもいるでしょう。これもスタジオではよく伺う相談です。レッスンをお受けいただくことで「どちらでも大丈夫」と言えるようになります。
立ち上がりに足の甲をつく赤ちゃん

先に立っても大丈夫と言える理由

それは歩くためのプロセス(過程)が・・・もっと言えば発達にはたくさんの選択肢があって大丈夫だからです。全てのお子さんが違う通り道をたどって同じ方向に向かいます。
私たち人間が重力の中で立ち上がり自在に動くためには、もちろん四つ這いも大事です。なぜ四つ這いだ大事かといえば、後述しますがそのなかで身につくたくさんの「要素」があるからです。でも、この要素は四つ這い以外のたくさんの場面でも経験することができます。また就園後でも、さらに言えば大人になった後でも追体験することができるのです。
そのため、四つ這いをしないで先に立ち上がったとしても・・・今お子さんにできること、これからできるようになって欲しいことが明確になることで「大丈夫」だということができます。
スタジオでは、具体的にその大丈夫を確実に進めることをテーマにレッスンで赤ちゃんとお母さんを支えます。

無理やりでも四つ這いの練習をした方が良い?

いつもこの質問に対しては明確に「NO」と答えています。当スタジオのレッスンは「回数を練習する」ことを求めません。
次に説明しますが、四つ這いについて明確に知るほど「四つ這い」にこだわる必要がなくなっていきます。だから、赤ちゃんの今興味のあること・していることの中に次への成長のステップを見出します。赤ちゃんは自身の好奇心と気づきのなかで成長する、だからそのプロセスは無限に広がっているのです。

本当に大事なのはよつばい(はいはい)の中にある要素

一番は伸展⇔屈曲の分化!
うつぶせでの時間は全身を伸ばす力(伸筋)を養う効果があります。いつかしっかりと体を支え全力で走るためには大切な力です。
ここから四つ這いになるためには体を丸める力(屈筋)と、今までの体を伸ばす力を分化して調節必要があります。この経験を、実際には四つ這い以外のタイミングで学習することもあるでしょう。例えば、立った状態から座ること・座ってからうつ伏せにることなどです。

他にもたくさんありますが、これらの要素は決して四つ這い以外では経験できないという訳ではありません。
発達のプロセスはみんな違うことが自然なのです。
四つ這いへの正確な理解があるほどに、必要な発達の要素をいろんな場面で体験する方向へサポートできるようになります。

赤ちゃんの過ごす環境も大事

お子さんのしていることを止めることはとても難しいことです。「つかまり立ちをしないで!」といっても子どもは好奇心の方に向かいますから。もしも四つ這いに限らず床で遊んで欲しいと思ったら、一時的につかまり立ちできる環境を減らすのも一つの方法です。
早く立ち上がってしまうケース、しがみついて手の力で引っ張る
また、ご両親にしがみついて手の力で引っ張って立とうとすることがとても多いです。そのときには「ごろ~ん」と一緒に床に倒れてしまいましょう!

この時期の相談はお早めに

今まさに四つ這いをしないで立ち上がりそうなお子さんのことで、相談したいとお考えのお母さま・お父さまはお早めにお問い合わせください。この時期の赤ちゃんの成長はめざましく、時期をはずすとどんどん体験のチャンスを逃してしまいます。気づいた時が相談どきだと思います。

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