今回の内容
うちの子ひょっとして…感覚過敏のあるかも?
うちの子、よく泣くんだけど・・・なんでかな?と、よくお子さんの様子を見ているとこんな様子に気づいたりすることがあるかもしれません。
例えば・・・
■何か触りにくそうにしている
■足の裏を地面につけない
■おもちゃを口に入れない
■座った状態から、寝かせることができない

そんな時には、ネットでよく出てくる「感覚過敏」??と心配になるかもしれません。
でも実際には、赤ちゃんの感覚が育っていく過程でも似たようなことが起こります。
今回はそんな感覚面に心配のありそうな赤ちゃんと、そのご両親のために知っておいて欲しいこと・できる事を紹介していきます。
そもそもあなたと私の感覚は違う…そして全員違う!
そもそも、感覚は一人ひとり感じ方が違うものです。さらに自分自身の中でも、さまざまな状況で変化します。
また、私たち人間の持つそれぞれの感覚は、「数字で表すことが難しい」ものが多いのです。
工学・精神物理学のなどの分野の研究が進むことで、これを表現する手法の研究が進んでいますが・・・しかし、多くは単一の感覚です。
私たちの日常の世界では、脳は複数の感覚を同時に受け取って、その複数の感覚を統合・認知して複合的に処理しています。

だから・・・
お母さんの大っ嫌いな味が、お父さんのごちそうだったり。
ある音を聞いて、うるさいなと感じたり気にならなかったり。
私が感じている物が、相手にとって同じであるということはないということは大事な前提です。
感覚を感じているのはどこ?
赤ちゃんはお腹の中にいる頃から、感じるためのセンサー(受容器)の機能を育てています。
このセンサーが直接的に感覚の情報をキャッチしている場所です。
しかし重要なのは、感じるセンサーはあっても、その情報を受けとっているのは「脳」だということです。

さらに脳では、それを快であるのか不快であるのかを瞬時に察知したり、過去の経験などと紐づけてその感覚を「認知」する・・・そんな複雑なことをしたうえで私たちは自身の感覚とお付き合いしています。
感覚は、私たちの感情・思考・行動へ影響を与えています。もう分けられないレベルです。
(フェルデンクライス・メソッドの創始者、モーシェ・フェルデンクライス博士の言葉でもあります)
赤ちゃん大人と違います、独自の感覚世界。
赤ちゃんは、一人の人間としての権利を持ってます。しかし、大人と同じ存在ではありません。
ご両親や私のような「大人」が感じている感覚を、赤ちゃんが同じように感じているという訳ではないのです。
大人と同じではないからかわいそう!?という訳ではまったくなくて・・・
赤ちゃん独自の感覚世界を持っているのです。
言語化も、概念化もされていない、他者との共有(普遍的な世界の共有)もされていない。
たなかの勝手なイメージですが・・・
とっても生々しく・みずみずしく・きらきらとした、そして未知の感覚の世界の中を生きているのでは?

もう大人には戻ることのできない世界ですね💦まっくろくろすけも見えるかも?
ちょっとうらやましいと思います。
感覚過敏の実際のところ
ここまで読んで頂くと・・・それじゃあ感覚の過敏っていったい何なんだろう?
今までの話をまとめると、ある感覚に過敏があったとしても、それは一人ひとり違います。
そして、それがお子さんの生活や経験を妨げるような感覚の偏りなのか?
この点が配慮が必要になるかの境界線になるのです。
ただし、ASD(自閉症スペクトラム症)もしくは、その傾向を持つ人はこの感覚に大きな「でこぼこ」を持っていると言われています。
なので、専門家はこの情報に慎重になるのです。
赤ちゃんの感覚の育ちのために一番、重要なのは?
最初に答えを言ってしまいますが・・・感覚を育てるのは「経験」です。
それも「能動的な」=つまり自分自身で興味を持ち、自分自身でその感覚に向かう、そんな経験です。
この経験から得られる体の感覚が「体感」で、そこに結果の知識や快・不快、自身の好き・嫌いという認知や感情との結びつきます。
この過程で、未知のものに触れること(不安と好奇心の葛藤)や、感覚刺激そのものになじむこと(脱感作)も経験することになります。

そのためには、月齢に応じて赤ちゃんの力に合わせたの必要な環境が必ず必要です。
ここでいう環境とは、単に場所を示すものでだけではありません。赤ちゃんの居場所にあるもの、両親の関わり方、おもちゃ、兄弟の存在、それ以外にも赤ちゃんを取り巻く全ての要素が影響しています。
感覚過敏があるかも?っと思ったら必要なことは?
教師のたなかが、そんな感覚のでこぼこがあるかも?のお子さんに実際のレッスンで会った時・・・考えていることは次の3つです。
①受け入れてくれる感覚の種類を探す
例えば、足に何かが触れることが嫌なお子さんがいたとして・・・
フローリングはダメだけど、絨毯だと OKとか、砂場は嫌だけど・・・なぜか芝生が大丈夫 。
お湯の中だと立てる・・・などなど、同じように足の裏に体重がかかって立つという感覚の中でも他の感覚と統合する中で違いが生じるものです。
感覚に得意・苦手があるときには、受け入れられるもの⇔受け入れられないものがあり、これが実生活に影響を及ぼすかどうかが、重要な境界線です。
そのときに、まず「受け入れられる感覚を少しずつ広げていくこと」が おそらくお子さんの感覚への汎化(はんか)を助けるのではないかと思います。
②受け入れられる速さを考える
初めての感覚に遭遇したときに、数回の探索で容易に受け入れることのできる子もいれば、数カ月を要するお子さんもいます。
大切なのは、「時間を使えば受け入れることができる」を見極めることです。
チャイルズペースを守ることと、同時にその子の中にある「葛藤」(不安と好奇心)にも目をこらして、チャンスを提供していきたいです。

③嫌なものを嫌なまま続けない=何かを変える
これは嫌なものを繰り返していても、学習の理論を考えれば「負の強化学習」にあたり、ますます嫌がるようになってしまうということを指します。
ですから 、強さであれ・場所であれ・種類であれ・・・何かを変えるということを常に意識しておく必要があります。
例えば、同じ感覚刺激でも場所が変わると受け入れられることがあったとしたら・・・これは大きなチャンスです!!
私たち専門家の手の圧力の経験もその一つです。足の裏やかかとではイヤでも、腕ならOKとか!
赤ちゃんの感覚について心配のある方へのサポート
ここまで紹介した内容はご両親が日常のなかでも取り入れられる関わり方のヒントになるはずです。
それでも、やっぱり専門的に見て欲しい。お医者さんは様子見でいいといったけど具体的なアドバイスや関わり方を知り、実践していきたい・・・そんなご両親は、ぜひレッスンの詳細をご覧ください。
レッスンの内容に興味がある方は
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赤ちゃんの発達と体の専門家
「心と体は動きでつながる」をモットーに、25年以上の理学療法士としての経験を活かし、赤ちゃんの健やかな発達をサポート。
国内でも数少ない「シェルハブ・メソッド」と「フェルデンクライス・メソッド」の両国際資格を持ち、新生児から大人まで、あらゆる世代の「動きの発達・改善」をうながす専門家。
築地のスタジオ「り:はーと」では、0カ月の新生児から病気の有無に関係なく赤ちゃんの成長・発達を後押しして、一人ひとりの可能性を引き出すレッスンをおこなっています。
また、赤ちゃんの専門家が集う「赤ちゃん博士たちの学び舎」を主宰。知識と経験を共有し、子どもたちがのびのびと育つ環境づくりに邁進中。
