2024年10月8日追記
今回の内容
お母さんの「待つ」が迎え舌、犬食いを防ぐために重要です!
あ母さん)あ~ん、
赤ちゃん)かぷっ!
この音で伝わりますか?
子のやり取りの間に、赤ちゃんが自ら口を開いて食べ物に向かうための時間を待つことが、とても大事なのです!
捕食することを知ろう!
赤ちゃんが自ら食物を口の中に「取り込む」動きのことを捕食と言います!
嚥下の5相といわれる
1、先行期:食べ物を見つけ口腔に入れる
2、準備期:食べ物を咀嚼し食塊にする
3、口腔期:食塊をまとめ飲み込む準備をする
4、咽頭期:食塊を咽頭に送り込み嚥下する
5、食道期:嚥下した食べ物を送る
これらのなかでは1「先行期」と2「準備期」の中間に当たります。が、実際にはこの中でも細かいことがたくさん起こっています。この「捕食」(取り込み)では、文字通り赤ちゃん自身が自ら、食べ物を捕まえに行きます。くちびるがしっかりと動いて物を口の中に運び入れていくことが必要です。
取り込みを学ぶ一番最初の時期の「食べさせ方」にポイントがあります。
まだ固形物の混ざる前の10倍がゆの上澄みなどにチャレンジし始める時期から、捕食の獲得が始まります。
なぜかというと、この動きで食べ物が口の中に入っていくことで、唇は良く動き「食物の物性(=固い、大きさ、形)」を感じ取りやすくなるからです。
さらに上唇から食べ物をとらえて、しっかりと閉じて食べる経験になるのです。
この時の離乳食の与え方で多い間違いは?
スプーンでお口の中にお母さんがつっ込む。
お母さんがスプーンの食物を上唇や歯に擦り付けて口の中に落とす。
などです。
とくに・・・スプーンを嫌がっているのに口の中につっこんでいると、お子さんがスプーンを怖がる、もしくはお母さんが食事の介助をしようとすると嫌がるようになります。
一度そうなってしまうとなかなか大変です(実際に何人も知っています)
また、そうやって唇で食物を取り込む経験が少ないと・・・口が開いたまま、分厚くて上に上がった上唇と…特徴的な口の形になります。
ご両親が気づいていない場合もありますが
・「クチャクチャ」音をさせて食べる。
・食べる時に口の中が見える。
・上記の特徴的な唇(とくに上唇)の形で現れていることもあります。
改めて迎え舌、犬食いを防ぐために重要なのは
まず第一にお母さんが「お子さんの唇が動いて自ら取り込むのを待つ」ということです。
とくに下の唇に当てて、上唇が閉じてくるのを待つことが大切です。
どうしても急ぎたくなると、口の中にスプーンを直接入れたくなります。そしてそうすると、スプーンは舌に当たる・・・。
それを防ぐために「待つことが必要なのです」
またこちらの離乳食教室のスプーンとその使い方を学ぶことができると思います!じつはたなかもこのスプーンの研究に協力しています。
→https://happysmile.co.jp/hagukamu_online/spoon/
少し大きくなって、取り込み・捕食期の練習をするために、口や唇に触った方が良いこともあります。
また唇やあご・顔・舌に余計な力が入らないために座って食べる姿勢も重要です。
今までに書いたトラブルを避けたい、もしくは気がついたら・・・ぜひご相談下さいね