子どものよだれが出る・止まらない4つの理由(後編)

赤ちゃんや子どものよだれと姿勢の発達の関係

ずっと口を閉じるのが苦手、よだれがずっと続いている場合には違うことを考えないといけません。
年齢に関係なく、乳幼児から就園児・修学児まで問題になります。
イスに座る女の子
前回の記事で書いたようによだれの出現にはいくつかの可能性があります。

、脳の再組織化(発達のU字現象)

2、新しい運動の学習

3、呼吸の質的困難(アデノイド肥大や、慢性的な鼻閉、口腔や鼻のさ形態異常や染色体異常)

4、姿勢の問題

その中には「発達の過程で必要不可欠な原因」によるよだれと、「何らかのサポートが必要な原因」によるよだれがあります。(1・2については、前回記事をご覧ください)

「何らかのサポートが必要な原因

3、呼吸の質的困難(アデノイド肥大や、慢性的な鼻閉、口腔や鼻のさ形態異常や染色体異常)

このケースの場合には、「医療的ケア」のサポートは欠かせません。
年齢を重ねていく前に、出来るだけ早めのサポートが必要です。
ところが、医療的なケアだけでは足りない部分があります。このことは早めにケアが必要なこととも関係しています。

4、姿勢の問題

つねに口が開いているからと言って「よだれ」が出るとは限りませんが・・・
あごを引いて、頭の前側を支えるのが苦手な姿勢取るお子さんがたくさんいます。
Head foword

姿勢の支え方に何らかの問題があり、首や背骨をうまく使えないお子さん。

前述の口で呼吸することを長く強いられているお子さん。

このようなケースで、よく「よだれ」が出たりします。
頭の位置

<正面から見ると>
顎が上がって見える。
口が閉じない、閉じにくい、何かしているとき口が開いている。
首が短く見える、首がない?!
肩をすくめているように見える。
体が丸い、姿勢が悪い。
<横から見ると>
頭が体の前に出ている。
背中が丸い。

また共通して滑舌が悪い、つばが溜まったような声などの構音の困難とも関係していると思います。
基本的には、このような特徴がみられます。

こうしたお子さんたちには、口を閉じる訓練や構音の訓練だけではなく、姿勢や体の動き全体をサポートする支援が必要になります。(3、の呼吸の質的困難を持つお子さんも同様です)

IMG_8648(小)
り:はーとの子供向けレッスンは、フェルデンクライスのタッチ・遊び・運動を利用して、「よだれ」の原因となりうる姿勢や運動の困難に対して関わります。
その結果、「よだれ」などの口に関わる力の向上とともに・・・
将来必要となる運動全般の土台と、お子さんが「自信」を感じるきっかけを得ることが出来ます。

「よだれ」や姿勢の悪さなど、お子さんの将来のために今できることを試したい!

そうお考えのご両親はお早めにこちらのフォームよりレッスンをお申し込みください。