ピアノ、からだ、椅子の関係をフェルデンクライス的に考える

先日都内某所のピアノのプロフェッショナルの自宅兼スタジオにて、ピアニストが自身のからだの使い方についてどんな風に考えているのか直接お話を伺う貴重な機会がありました!
写真 2014-04-07 15 01 41_R
スタジオ内には2台のグランドピアノがありました。
Steinway & Sons!もう一台も素晴らしいもので、ともにドイツで購入したのだとか。
ピアノは元々西洋人の楽器です。サイズもそうですし、そもそも椅子に座ること自体に日本人は新たな適応を要求されているのだと言います。日本人に楽器を合わせてしまうと音も変わってしまうため、演奏者自身のからだを良い位置に保つ必要があるのだそうです。
では、何がはたして良い位置なのでしょう?
 
写真 2014-04-07 15 01 54_R手前の椅子は輸入したピアノの椅子で日本人の女性にはやはり少し低めで、また座面が柔らかい印象でした。
奥は国内で一般的なピアノ用の椅子で、より高く調整できて座面にも硬さがあります。
じつは座面の高さや硬さは、骨盤の傾きを通じて背骨の伸展やすわった姿勢での腕と脚の自由さと密接にかかわってきます。
骨盤を起こしておいた方が屈筋の緊張を和らげそうですが、強調しすぎると今度は脚の自由が奪われます。
背中と腰で真反対の仕事をする可能性すらあるかもしれません!
下の2枚の写真で、鍵盤に置かれている手に注目してください!
姿勢で、手の緊張具合に見た目で既にちがいがあることが分かるのが興味深いです!
写真 2014-04-07 15 04 07_R写真 2014-04-07 15 04 03_R

先生は言うにはまず「手」を柔らかく保ちたい!
(いろんなご意見の指導者がいるんだとも伺いましたが・・・)

全身の屈筋の緊張から切り離されて、肩から先が自由な状態に保たれていたいのだそうです。
そういえば、たなかがそのとき個人レッスンで触れさせて頂いた2名の先生がたについて感じたのは、その「手」の独特な存在感でした!
しかし西洋人の身長が基準なので、どうしても肘から先を少し高いところに吊り下げているような感覚があるのだそうです。先生は立って弾いた方が楽なくらい!とおっしゃっていました。
写真 2014-04-07 15 02 04_R
そして・・・

骨盤を起こして両手を自由にしておくためには、両方の足の裏でしっかりと床を踏むというアイデアがあるのですが、ピアノには左の写真のペダルがあるのです。これらは音の響きを調節したり、音を弱めたりする働きがあるのだそうです。
つまり、踵は床についていても両脚にある程度の自由度が必要ということなのです。
これらのお話を伺いながら、なぜピアニストに背中の痛みや腰痛を訴える方が多いのか?これだけ互い違いの仕事をしていることが分かってくると納得がいきます!

屈筋と伸筋はそれぞれ何をしてるのか?

中枢と末梢の関係はどのように保たれるのか?
骨盤や股関節、それに背骨の動き方がなめらかで自由な演奏にどのように関わりをもってくるのか?
興味はつきません!
フェルデンクライスは教師がクライアントの同じように興味を持つことを大事にしています!
いろいろ試しながら、またブログ書ければと思います。
末筆ではございますが、お時間と貴重なご意見を頂いた先生お二方お礼を申し上げたいと思います。
今後もぜひお付き合いください^^


 ★グループレッスンのスケジュール★
<4月>
19日(土曜)10:15~11:30 残席3名

★継続するフェルデンクライスの会forセラピスト★ 
<4月>
25日(金曜)19:30~20:50 残席あり
<5月>
9日(金曜)19:30~20:50 残席あり
20日(火曜)19:30~20:50 残席あり

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★個人レッスンのスケジュール★

<4月>
17日(木
曜) 16時 18時30分 20時
18日(金曜) 19時 20時30分
19日(土曜) 13時30分 15時 16時30分
22日(火曜) 16時 18時30分
24日(木曜)   19時30分
25日(金曜) 21時
26日(土曜) 10時  13時 15時 16時30分
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29日(火曜) 10時 12時  13時30分 15時 16時30分

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